3Dプリンター アセトンで表面処理
3Dプリンターで出力したものをアセトンで表面処理してみた。
FDM方式の3Dプリンターで造形したものは積層方向に剥がれやすい。
最近依頼されたものにはある程度の強度が求められるのだが、infillを高く設定したりしてもなかなか十分な強度が得られないので、アセトンでの表面処理を試してみた。
用意したのは以下のもの。
・アセトン
・スポイト
・タッパー(1.7L)
・トレイ
・ワイヤー(φ1.2mm)
・アルミホイル
表面処理のやり方はこちらのサイトを参考にしました。
fo-d craft
1 入れ物のセッティング
タッパーの中ににワイヤーで作ったフレームを入れて、そのフレームにトレイを載せる。
今回は用意したトレイがアセトンで溶けてしまった。ちゃんと溶けない材質ものを用意するべし。
アセトンは気化すると下に降りていくらしいので、トレイは造形物よりも上部に来るようにする。
それから、写真には映っていないが、実際には造形物が溶けてタッパーの底を汚したくなかったのでアルミホイルをしいた。
2 アセトンをトレイに注ぐ
造形物をタッパーに入れたらトレイにアセトンを注いで蓋をしめる。
次回以降の失敗を極力避けたいため、スポイトを使ってアセトンの量を測っておく。今回は5ml。
アセトンもスポイトも東急ハンズで購入。
3 放置
アセトンが気化して造形物を万遍なく溶かしてくれるまでひたすら待つ。
これも次回以降のことを考えて時間を測っておく。今回は2時間。
4 取り出し
時間経過後に取り出すが、まだ表面が柔らかいので取り出し後もしばらく放置。
5 完成
以下の写真が今回アセトン処理したもの。
表面の積層痕は完全には消えていない。もう30分~1時間かけてもよさそうだ。
これで表面は積層間の結合が強くなっているはず。ただ、内部はこれまでと変わらないのでどこまで強度が向上しているのか。