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ものづくりに関すること。3Dプリンターとその関連ソフトやツールのこと。

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海外通販による部品の調達

ものづくりをするときに必要なのが「部品の調達」。
自分がよく使う調達方法を紹介。



最初は東急ハンズでよかった

東急ハンズに行けば接着剤、工具、MDFやアクリルなどの板材、必要なものは何でも揃った。
決して安くはないけど会社帰りに寄れる場所にあったので、通販に比べて送料がかからないと思えば価格もあまり気にならなかった。それにあまり用事のない各フロアに立ち寄ってアイデア商品や気の利いた商品を眺めて刺激を受けるのもよかった。
3Dプリンターで出力したものを表面処理するのにアセトンが必要になった時も東急ハンズにはもちろん置いてあった。「危険」の大文字フォントが記されたアセトンの缶をもって誇らしげにレジの列に並んだものです。




困ったときのMonotaro

そんな状態がしばらく続いたあと、だんだん東急ハンズの品ぞろえでもカバーできないものが必要になってきて、在庫がないのでお取り寄せになったり、ご要望の商品は取り扱っていませんと言われてしまうことが増えてきた。そんなときに知ったのが通販サイトの「Monotaro」ものづくりするのに必要なものは何でも揃います。一般人では必要なさそうなリニアシャフトやタイミングベルト、プーリーなどが各サイズ展開されており、しかも1個から購入できます。大学や企業の研究機関でも物品を購入するのに使用されているようです。
東急ハンズが工作のための店ならMonotaroは製作のための店といったところです。自分も3Dプリンターを作るときには大分お世話になりました。送料がかかるので、購入するときは効率よく必要なものをまとめて購入してください。




いざ海外へ

これで何でも作れるゼ、と意気揚々としているのもつかの間、そのうち特定の部品をある程度まとまって調達する必要がでてきたり、Monotaroにでさえ取り扱っていない部品が必要になることがあります。そしたら今度は海外通販へ。自分がよく使うのはAliexpressとebayの2サイト。Aliexpressはあらゆるものを安く、小売りしてくれますし、大量に買うと個数に応じて単価が安くなることがあります。また、free shippingの表記がしてあって送料がかからない商品も多いです。自分が商品を購入するときはほぼfree shippingのものを選びます。500円の商品でfree shippingとあったら500円玉1枚で海外から商品を購入して家まで届けてもらえるということです。ただし、商品を購入してからモノが届くまでに通常2~4週間かかるので、急ぎのときは送料を払って1週間以内に届けてもらうといった形になります。もう一つAliexpressで気を付けないといけないのは、ブランドの類似品が多いこと。たとえば、ArduinoやGoproなど有名な商品を買おうと思って検索してもまずオリジナル品は出てきません。出てくるのは価格が安い類似品ばかり。エレクトロニクスに限らず全てのカテゴリで共通しているようです。なのでそれを承知で(品質はともかく)同スペックのものを低価格でということであればよろしいかと。またはブランドとか関係ない部品(たとえば、抵抗やコンデンサ、スペーサー等々)であったり、品質の良し悪しがあまり気にならないものであればお得に買うことができるかもしれません。自分はArduinoの互換機や電子部品、ノートパソコン用のヒンジパーツなどを購入した経験があります。
梱包に関しては日本のような過剰梱包はありません。かなり適当な梱包で届くこともあり、箱が潰れていることもしばしばですが、自分は幸いにもこれまでに返品処理をするほどのトラブルはありません。

Aliexpressと似た名前でAlibabaというサイト(こちらのほうが一般的には有名ですが)がありますが、Alibabaは小売りというよりはもっと大量に100とか1000などのロットでの購入に適しているようです。自作の商品を量産したい場合などはAlibabaということになるのでしょうか。自分もまだ利用したことはありません。

もう一つ、ebay。こちらはAliexpressと同様に小売りしてくれて、freeshippingのものが多くあります。iphone等も販売されていて、Aliexpressよりも比較的信頼性がある気がします。部品を探すときはAliexpressとebayの両方で探して信頼性や送料等を比較してどこで購入するか決めることが多いです。

通販サイトはいずれもクレジットカードで決済することができるので難しいことは特段ないです。あえて言うなら英語での住所の表記でしょうか。といっても最初の1回手間をかけてメモを作っておけば2回目以降はその苦労もありません。
ここまでくれば、あとは他の海外通販サイトを利用してみたり、kickstarterなどのクラウドファンディングに手を出してみることもできるでしょう。調達の選択肢が広がります。

一つ、気になるのはほとんどの商品が深センから届くということ。さすが世界の工場ということでしょうか。