PointCloud

ものづくりに関すること。3Dプリンターとその関連ソフトやツールのこと。

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MFT2016メモ(6)

MFT2016で見学したものメモ

「MaBeee」


電池をIoT化して、電池で動くものすべてをスマホから制御できるようにするアイテム。




写真の中の青い電池ケースのようなものがMaBeeeです。
この電池ケースのようなものの中にBluetoothや制御回路が入っている、とのことです。
MaBeeeだけで触らせてもらいましたが、ほんとにただのケースのようで、とても軽く、この中に無線通信する回路が内蔵されているとは驚きでした。

基本的な使い方は単4電池をMaBeeeにセットして、そのMaBeeeを単3電池で動くおもちゃ等にセットします。
それだけでスマホからおもちゃを制御することができます。
実際にMaBeeeを仕込んだプラレールを走らせていましたが、スマホからはスタートストップだけでなく、傾けた角度に応じて加減速も可能でした。

IoTを代表する機器のような気がして個人的にはかなりお気に入りの製品です。

現在はWebサイトなんかを見ても、いまのところMaBeeeは単3電池サイズのみのようです。
唯一の難点が価格で、これ1つで5000円。こどもに遊ばせるのに気軽に買う値段ではないかな。

ぜひともダイソーで販売されることを期待したい。

MFT2016メモ(5)

MFT2016を見学してきたメモ(5)


「YOYOPOV」

ヨーヨーにPOV(バーサライトとも言う)を仕込んで、回すと光るというもの。
子供が大好きそうなアイテムです。

POVを知らない人は参考にこちらの動画を参照ください。
https://www.youtube.com/watch?v=Md78sOI1-r8



YOYOPOVの良いところはただ模様が出ます、というだけでなくアニメーションになっているところ(MIKUが躍る姿がPOVで表現されていました)で、楽しませてくれます。




 光っているところをデジカメで写真撮りましたがシャッタースピードの関係で一部しか表示されていないように見えますが、実際には一面に模様が表示されていました。




こちらもプロトタイプの基板がおいてあり、話を聞いたらやはり試作を繰り返してここまでこぎつけているとのことでした。しかもまだ途中で今後も改良予定とのこと。

YOYOPOVに限らず、LEDでちょっと何かを表示したり、スピーカーで音を鳴らしたりするだけなら簡単ですが、そういう機能を詰めて製品を作るには試作を繰り返してブラッシュアップする工程が必須。しかもその行程中にはいくつものハードルがあって、多くの場合は解決方法なんか教えてくれる(知っている)人がいないから試行錯誤して乗り越えるしかない。

それを乗り越えないと製品はできないようです。


MFT2016メモ(4)

MFT2016を見学してきたメモ(4)


おかたけさんのドローン


幾何形状のフレームに囲われたドローン。しかもフレームにはLEDがちりばめられていて光らせるとインテリアのような美しさ。これを夜空に飛ばしたらさぞかし素晴らしいでしょう。


この人のすごいところはLEDのフレームを作っただけでなくて、ドローンそのものも、プリント基板設計するところから何からすべてオリジナルで作っているところ。そこらへんで買ってきたドローンを光らせているだけではない。

自作のドローンといってもしっかり軽量化されていて、LEDフレームを付けた状態でたしか50g強程度。
LEDの光り方にも変化があります。



3Dプリンター使っても恐ろしいほど精密な造形するし、Makerとして尊敬する一人です。



MFT2016メモ(3)

MFT2016を見学してきたメモ(3)

「JIKKALARM」

実家の雰囲気を再現したアラームです。
MakerFaireぽい取り組みですね。

時刻になると包丁が一定のリズムで、トントントントンと動き出します。また味噌汁椀の中央に空いた穴からは湯気がモワモワとでます。まるで実家で朝ご飯が作られている情景を再現しているのです。さらに味噌汁は湯気で魅せるだけでなく、中には本物の味噌汁が仕込まれているそうで、匂いでも楽しませてくれます。

実際にこれで目覚めるのか?という質問は意味をなさないと思ったので、ただただ見て楽しんできました。
役に立つか立たないかということではなく、楽しいかどうかという視点、こういうのは大事だと思います。

MFT2016メモ(2)

MFT2016で見学したメモ(2)

「Orphe(オルフェ)」


光る靴です。



靴に仕込まれているLEDはスマホから光り方を変えられるようになっているので、その日の服に合わせた光り方をさせることができるなど、演出の幅が広がります。
元々はIndiegogoというクラウドファンディングでファンディングを成功させており、今や新宿の伊勢丹で予約販売されているようです。¥39800(税別)


ここのブースでは、完成品の展示は当然ですが、プロトタイプの展示もあり、どのように製品化されていったのかがわかるようになっていました。
初期のものを見るとコンバースのシューズにLEDテープを巻いただけ、みたいな感じで正直「私でも作れそう」という印象のものでしたが、そこからブラッシュアップされてこのような素晴らしいプロダクトができるところに関心するとともに、ダイヤの原石を見つけたら磨いて光らせることの重要性を感じました。

以下、他の光り方の写真。








おまけにIndiegogoにあった動画を張り付け。


MFT(Maker Faire Tokyo)2016

MFT(Maker Faire Tokyo)2016を見学してきた



8月7日の日曜日の朝、開場前から列に並んで参加してきました。
ほぼ丸1日いたので、若干の見落としはあると思いますが、一応一通りの展示に目を通すことができました。

 

感想としては、
 

VR関連の展示が増えましたね
昨年もいくつかありましたが、今年はさらに増えた気がしました。あちこちでVRゴーグル使ってデモをする姿が見られました。流行ということもあるのでしょうが、こういうエンタメっぽいシーンには相性が良いのでしょうね。大人、子供問わずみな楽しんでいるようでした。


期待のドローンレース

会場の一番奥にネットで囲われたゾーンがあり、そこでドローンレースが開催されてました。2日目だけ来場した人でも楽しめるように予選~決勝まで開催されていました。自分は予選だけ覗いてみましたが、2台のドローンが確認でき、1台はフワフワとコースを的確に飛んでいるようでしたが、もう1台はカシャーンっと軽い音を響かせながら落下しては、しばらく動かずにいるような状態でしたが、それでも「ドローンレース」というだけでなんとなくワクワクしながら見ることができました。レーサーがヘッドマウントディスプレイ装着して操作いているのもかっこいいです。
これからレース人口が増えてもっと高レベルなレース展開が繰り広げられるようになり、演出も凝ってくると1大イベントになりそうです。将来に期待。
 
 
目立つ子供の姿
これまではどちらかというと大人が目立ち、子供は見かけるとしても限られたゾーンだった気がするのですが(あくまで個人の感想です)、今年は万遍なくどこのゾーンでも子供の姿をみかけ、親同伴でも子供がメインで楽しんでいる様子が目立ちました。これは、主催者の狙いということもあるのでしょう。
入り口のそばでプログラミングカフェが開かれ、子供たちがスクラッチでプログラミングに挑戦しているブースがありましたが、そこで使われていたPCはマックブックとRaspberryPi。これまでに自宅以外でRaspberryPiがPCとして実際に使われているのを見たことがなかったので少し感動しました。
 
 
音と光と食べ物
子供が多いというのと関連しているのわかりませんが、音が出るもの、光るもの、食べ物系の展示にとにかく人が集まっていました。わかりやすいのでしょうね。その反面IoTを駆使しています系の展示は比較的集客力が弱かったようです。VRゴーグル使ったデモでもあれば別ですが。来年の出展を目指す身としては勉強になりました。
 
 
 

戦利品
今回の見学で手に入れたもの(有償、無償混在)



上から順に、
●PsoCのサンプル基板 CypressSemiconductor

●IchigoJam(¥1800)

●見た目がレゴブロックのようなゴムっぽいもの CypressSemiconductor
 にぎるとむにゅむにゅするだけ

●RaspberryPi3(¥4900)
 他のブースで¥4000で売ってた。失敗した

●缶バッジ2つとキーホルダー一つ
 キーホルダーはARMで無料ガチャガチャでした。

●記憶形状フィラメントサンプル(透明) Genkei
 お湯につけると形状が元に戻るらしい

●PLAフィラメントサンプル Botfeeder
 慣れない英語で「ちょうだい」って言ったらもらえた

●自作ギター用の基板 Yamaha
 RaspberryPiZeroを使って作るらしい


どうでもよいものもありますが、RaspberryPi3だけは安く買えたらいいな、と思っていたのでまずまず。
フィラメントのサンプルもらえたのもうれしかった。







3Dプリンターを楽しむコツ(3)

3Dプリンターを使っていてよく見舞われる症状
平らな面が穴ぼこだらけになってしまう、どうやら樹脂が足りていないのかも。

 

 


そんなときの対処方法3パターン

天面のレイヤー数を増やす
 部分的に補強する方法で、infill後に天面を塗りつぶす層を増やします。slic3rで言うと、 Print Settingタブ>Layers and perimeters > Horizontal shells > Solid Layers: > Top の項目。ここの数字を増やすと天面の塗りつぶし回数が増えます。3回塗りつぶしても穴が塞がらない場合は4,5と増やして穴が埋まるまで増やします。
この方法はプリント時間への影響が比較的少ないところがメリットです。

 





infill率を上げる
 そもそもinfillが足りていないから天面もしっかり作れないのだ、という理論でinfill率を単純に増やす。
間違いはないと思うけど大きめのプリント物だと全体のinfillに影響するのでプリント時間が大きく伸びる方向に行きます。infill率が倍になればプリント時間もほぼ倍になることがあります。




③樹脂の吐出量を増やす
 スライサの設定ではなく、Repetier等のソフトでリアルタイムに吐出量を変化させることができます。この機能で、天面や天面近くをプリント中に100 → 103 等と値を変えて吐出量を増やすことで調整できます。が、上記①、②は寸法関係が維持されるのと異なり、この方法は寸法関係を無視して吐出量を増やすので、太っちょ方向に偏ります。組み合わせするような部品にこの方法を使うと上手く嵌らないことがあります。



ということで比較的、①がおススメかと思います。