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ノートPCを自作する(8) キーボード

ノートPC自作プロジェクト キーボード編の続き


前回、キーボードのマトリクス解析が完了したので次はキーボードから出ているフレキケーブルをarduino leonardoに接続し、プログラムでキーボードとして実際に動かす段階。


フレキケーブルはこんな感じで、コネクタ接続すれば簡単に思えるが、一筋縄ではいかなかった。
まずこのコネクタを受けられるコネクタが見つからなかった。
秋葉原で秋月、千石、マルツ、aitendoなど探して聞いて回ったが合うものは置いてませんとの回答。しょうがないので、パターンに直接配線をはんだ付けして延長することにした。









1 パターンにケーブルをはんだ付け

フレキケーブルは、印刷パターンがシールとシールで挟まれているサンドイッチ構造になっており、シールは当然絶縁なので、片面はがしてパターンをあらわにする。
そこへ被覆を剥いてはんだあげしてあるケーブルをあてて上から半田ごてでジュッとする。
うまくくっつくかな、と思ったらとんでもない。パターンが剥げた。
どうやらこのフレキケーブルのパターンは銅箔とかではなく、導電性のインクで印刷してあるような感じ。耐熱性はないようだ。

パターンが剥げた部分の両側で導通を確認すると、残念ながら反応なし。

 
 
 

2 arduinoへの接続方法と、パターンの修復

  上の失敗を受けて、またいろいろ調べてみるとフレキケーブルの延長には感光基板で自作の回路パターンを起こす方法やエクステンション基板と呼ばれるシート状の基板があることがわかった。
エクステンション基板が使いやすそうなので、さっそくマルツで購入。シートがガラスエポキシなのではんだ付けして使えるそう。
 
 
 
さらに、そのあと寄ったaitendoでこんなコネクタを発見。
1.0mmピッチを2.54mmピッチに変換するコネクタ。念のためこれも購入





最初はエクステンション基板を使ってピッチ変換しようと考えていたけれども、aitendoで購入した変換コネクタの方が使いやすそうなので、そちらを使うことにした。


試しにフレキケーブルをコネクタに差してみるとスカスカ。
ケーブル側に厚みが足りないようなので、ポリイミドテープを2重にして貼り付け、厚みを調整。
再度コネクタに差してみると、しっかりはまった。導通チェックもOK。









パターンが切れていた部分には、エクステンション基板を小片切り出して(右下部分)、フレキケーブルのパターンが切れていた部分に充てる。
これで、導通確認をするとOKであった。修復完了。
そして、コネクタ付も完了。ここまでくればarduino leonardoへの接続もあと一歩だ。