PointCloud

ものづくりに関すること。3Dプリンターとその関連ソフトやツールのこと。

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MFT2016メモ(11)

MFT2016で見学してきたメモ

「PCN Ichigo Jam」
 



子供向けのBASICプログラミング専用パソコン「Ichigo Jam」を販売している団体。
今回MFTに運んだ目的の一つとしてこのIchigoJamの入手がありました。RaspberryPiの代わりにこれを搭載したノートパソコンを作ってみたかったのです。
会場入ってすぐのところにブースがあったのでとりあえず商品を確認しながら担当のかたと雑談をしてIchigoJamについて情報を得る。
想定外だったのはキーボードがPS/2対応のものしか使えないとのこと。基板上にはUSBコネクタあるのに、PS/2→USB変換して使うんだと。ちょっと残念ですが、USB用のIC分のコストダウンを意識しているということなのでしょうがない。
また、映像出力もコンポジットのみ。仕方ない。
 
Ichigo Jamは完成品と自分ではんだ付けするキットが販売されていたので、キットのほうを購入しました。
MFTから1か月経つのでそろそろ組み立てようかなと思って先日半田ごてを握りました。部品点数が少なく1時間もかからないうちに組み立て完成。




とりいそぎ、RaspberryPi搭載しているノートパソコンをIchigoJamに乗せ換え。
電源投入して映像入力をHDMI→AV1と切り替えるとIchigoJamの画面が映りました。

ノートPCの画面は暫定的にipadのジャンク品を流用しているので仮ですが、ちゃんと映りました。

 

 
写真に写っているキーボードはPS/2対応ではないので、未接続。ということでここから試しに何か作ってみたかったけど手も足も出ませんでした。
 
ソフトウェアに関しては主に自分でゲームなどをコーディングするらしいのですが、Basicやったことない人にできるのかな?と正直思っていたところ、ちゃんと用意されていました。
IchigoJamのキットのそばに、まるでファミコンのカセットのようなパッケージがずらりと並べられていて、何かと聞いてみたら箱の中にはコードが書かれた紙が入っていて、この紙に書かれたコードを入力するだけでパッケージにあるようなゲームが作れるとのこと。すばらしい。
 
※画像はPCNのWebサイトから借用


 
プログラミングを学ぶための教材の一つとして選択肢に入れてもよいかと思います。
 

 
 
 

MFT2016メモ(10)

MFT2016で見学してきたメモ

「or-ita」
http://or-ita.me/

ダンボールに折り目をつける手工具です。

ダンボール工作をする人には大活躍するのは間違いないです。
 
 
前々からダンボールを自由に加工できるツールが欲しくていろいろ探していて、これを見たときにはオォっと思いました。実際に試してみたけど結構自由にミシン目をつけて折り曲げることができます。
折り曲げに関してはこれ以上のツールは見たことないです。すばらしい、と思いました。
 
ダンボールで工作したり、ネットでモノを販売したときに発送する箱を作るのにもこれでダンボールを折ってジャストサイズにできそうです。
 
このツールの肝は歯車状の刃先なんですけど、これは販売している人が一つ一つ手作りいているらしいです。
現在2014セットを限定で販売しているようですが、1セットが6940円。そこそこの値段しますが、話を聞くと決して儲けようとしている価格ではないな、と。それだけの労力はかけて作っているようです。
 
ただ、購入する側からするともう少し安い方が手が出しやすい。これを買ってどれだけの頻度で使用するのか、使うときには大活躍するのは間違いないけど、毎日ダンボール工作するわけではないしなとかつい考えてしまい、その場で購入するのは見送ってしまいました。あと、できれば私はダンボールを綺麗に自在にカットできるツールが欲しかった。
 
 
生活の中でダンボールを多々扱う人には大変便利な道具なのでお勧めします。
or-itaは刃物を販売するという特性上、オンラインショップで手軽に販売ということはしてないようなので、WEBサイトから連絡をとって購入するようです。
 
 

MFT2016メモ(9)

MFT2016で見学してきたメモ

大名行列

チェーンに取り付けられた一行が練り歩くというもの。


前を通りかかった時に少し気にしてたら、「だまされたと思って低いところから見て」と声をかけられて見学。
技術的にどうのこうのではなく、アイディアですね。
ここの出展者は親子で参加していて、お子さんのほうのアイディアなのかな。

子供がアイディア出して、実現するのに親が技術的にフォローする、というのは我が家の目指すところでもあります。




MFT2016メモ(8)

 MFT2016で見学してきたメモ

「3Dプリンター関係」

 
    ※写真はBotFeeder 



今年も3Dプリンター関連の展示がありました。

RepRapCommunityJapan、Genkei、AFINIA、インタービジネスブリッジ合同会社(MAESTRO)、BotFeederなど


私が愛用している3Dプリンターの生みの親。今回展示していたのは大型のTitanという3Dプリンターでした。半年ほど前にGenkeiさんオフィスで見たものからまた進化していました。いまやヘッド部分を自動で交換できるシステムになっているとのこと。
 
このブースではフィラメントの新素材も展示していて、「記憶形状フィラメント」を実演していました。このフィラメントでプリントされたものをお湯50~60℃につけると柔らかくなって変形が可能。またお湯につけると元の形状に戻るというもの。
サンプルをいただいてきました。


 
 
カロンシリーズというきれいなパステルカラーのフィラメントが印象的で、3Dプリンター本体もデルタタイプの機種の取扱いがあるようです。
ブースには日本語通じる方が少なく、基本英語での会話だったため、あまり詳しいことは聞けなかったですが、展示されていた造形物を見ると、3Dプリンターの性能によるものなのか、自慢のフィラメントによるものなのかはよくわかりませんでしたが、精巧にできていてきれいでした。




ここでもサンプルにグリーン系のフィラメントをいただきました。たぶん、マカロングリーンです。
 
後日、お試しでプリントしてみましたが悪くないです。ブリッジもきれいに決まるのでむしろ使いやすそうです。
WEBショップを覗くと1kgで35ドル(送料別)とありましたが、国内のアマゾンでは1kgで5900円でした。

 
 
 
 
 

MFT2016メモ(7)

MFT2016で見学してきたメモ


会場の一角に宇宙関連の展示が集められておりました。
その中の
「リーマンサットプロジェクト」


※写真はリーマンサットプロジェクトのHPから引用


リーマンサットプロジェクト。その名のとおり(サラ)リーマンによる宇宙プロジェクト。
趣味=宇宙開発な人たちが集まっているサークルのようなもの?みたいです。

個人的に宇宙は嫌いではないけどそれほど興味がある分野ではないけど、聞きたかったことが一つ。
「宇宙に飛ばす機械は地上で使う機械と何か違うのか?」

その質問をリーマンの人にぶつけてみたところ以下の回答をもらいました。
リーマン「宇宙対応の部品を使っている」

そこで、私
「何をもって宇宙対応と言うのか?」

リーマン「その部品が宇宙に行っても問題なければ宇宙対応と言える」

私「実績があるかどうかということか?」

リーマン「そういうこと」

これを聞くまでは宇宙対応と言うのはスペック的なもので、カタログ値から読み取るものだと思ってました。それが実は「宇宙に行ったことあります」という称号的なものだとは。
一般の部品でも安全率大目に見ておけば大丈夫だと思っても、実際には打ち上げてみないとOKかどうかはわからないのですね。しかも「○○社の部品を使ってます」と言って失敗したときのイメージがよくないので、メーカーから部品の使用に関して難色をしめされることもあるとか。大変そうです。

でも、ジャンルの異なる人たちが集まって宇宙開発に興じるというのは素晴らしいことですので、頑張ってもらいたいものです。

MFT2016メモ(6)

MFT2016で見学したものメモ

「MaBeee」


電池をIoT化して、電池で動くものすべてをスマホから制御できるようにするアイテム。




写真の中の青い電池ケースのようなものがMaBeeeです。
この電池ケースのようなものの中にBluetoothや制御回路が入っている、とのことです。
MaBeeeだけで触らせてもらいましたが、ほんとにただのケースのようで、とても軽く、この中に無線通信する回路が内蔵されているとは驚きでした。

基本的な使い方は単4電池をMaBeeeにセットして、そのMaBeeeを単3電池で動くおもちゃ等にセットします。
それだけでスマホからおもちゃを制御することができます。
実際にMaBeeeを仕込んだプラレールを走らせていましたが、スマホからはスタートストップだけでなく、傾けた角度に応じて加減速も可能でした。

IoTを代表する機器のような気がして個人的にはかなりお気に入りの製品です。

現在はWebサイトなんかを見ても、いまのところMaBeeeは単3電池サイズのみのようです。
唯一の難点が価格で、これ1つで5000円。こどもに遊ばせるのに気軽に買う値段ではないかな。

ぜひともダイソーで販売されることを期待したい。

MFT2016メモ(5)

MFT2016を見学してきたメモ(5)


「YOYOPOV」

ヨーヨーにPOV(バーサライトとも言う)を仕込んで、回すと光るというもの。
子供が大好きそうなアイテムです。

POVを知らない人は参考にこちらの動画を参照ください。
https://www.youtube.com/watch?v=Md78sOI1-r8



YOYOPOVの良いところはただ模様が出ます、というだけでなくアニメーションになっているところ(MIKUが躍る姿がPOVで表現されていました)で、楽しませてくれます。




 光っているところをデジカメで写真撮りましたがシャッタースピードの関係で一部しか表示されていないように見えますが、実際には一面に模様が表示されていました。




こちらもプロトタイプの基板がおいてあり、話を聞いたらやはり試作を繰り返してここまでこぎつけているとのことでした。しかもまだ途中で今後も改良予定とのこと。

YOYOPOVに限らず、LEDでちょっと何かを表示したり、スピーカーで音を鳴らしたりするだけなら簡単ですが、そういう機能を詰めて製品を作るには試作を繰り返してブラッシュアップする工程が必須。しかもその行程中にはいくつものハードルがあって、多くの場合は解決方法なんか教えてくれる(知っている)人がいないから試行錯誤して乗り越えるしかない。

それを乗り越えないと製品はできないようです。