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ものづくりに関すること。3Dプリンターとその関連ソフトやツールのこと。

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MFT2016メモ(8)

 MFT2016で見学してきたメモ

「3Dプリンター関係」

 
    ※写真はBotFeeder 



今年も3Dプリンター関連の展示がありました。

RepRapCommunityJapan、Genkei、AFINIA、インタービジネスブリッジ合同会社(MAESTRO)、BotFeederなど


私が愛用している3Dプリンターの生みの親。今回展示していたのは大型のTitanという3Dプリンターでした。半年ほど前にGenkeiさんオフィスで見たものからまた進化していました。いまやヘッド部分を自動で交換できるシステムになっているとのこと。
 
このブースではフィラメントの新素材も展示していて、「記憶形状フィラメント」を実演していました。このフィラメントでプリントされたものをお湯50~60℃につけると柔らかくなって変形が可能。またお湯につけると元の形状に戻るというもの。
サンプルをいただいてきました。


 
 
カロンシリーズというきれいなパステルカラーのフィラメントが印象的で、3Dプリンター本体もデルタタイプの機種の取扱いがあるようです。
ブースには日本語通じる方が少なく、基本英語での会話だったため、あまり詳しいことは聞けなかったですが、展示されていた造形物を見ると、3Dプリンターの性能によるものなのか、自慢のフィラメントによるものなのかはよくわかりませんでしたが、精巧にできていてきれいでした。




ここでもサンプルにグリーン系のフィラメントをいただきました。たぶん、マカロングリーンです。
 
後日、お試しでプリントしてみましたが悪くないです。ブリッジもきれいに決まるのでむしろ使いやすそうです。
WEBショップを覗くと1kgで35ドル(送料別)とありましたが、国内のアマゾンでは1kgで5900円でした。

 
 
 
 
 

MFT2016メモ(7)

MFT2016で見学してきたメモ


会場の一角に宇宙関連の展示が集められておりました。
その中の
「リーマンサットプロジェクト」


※写真はリーマンサットプロジェクトのHPから引用


リーマンサットプロジェクト。その名のとおり(サラ)リーマンによる宇宙プロジェクト。
趣味=宇宙開発な人たちが集まっているサークルのようなもの?みたいです。

個人的に宇宙は嫌いではないけどそれほど興味がある分野ではないけど、聞きたかったことが一つ。
「宇宙に飛ばす機械は地上で使う機械と何か違うのか?」

その質問をリーマンの人にぶつけてみたところ以下の回答をもらいました。
リーマン「宇宙対応の部品を使っている」

そこで、私
「何をもって宇宙対応と言うのか?」

リーマン「その部品が宇宙に行っても問題なければ宇宙対応と言える」

私「実績があるかどうかということか?」

リーマン「そういうこと」

これを聞くまでは宇宙対応と言うのはスペック的なもので、カタログ値から読み取るものだと思ってました。それが実は「宇宙に行ったことあります」という称号的なものだとは。
一般の部品でも安全率大目に見ておけば大丈夫だと思っても、実際には打ち上げてみないとOKかどうかはわからないのですね。しかも「○○社の部品を使ってます」と言って失敗したときのイメージがよくないので、メーカーから部品の使用に関して難色をしめされることもあるとか。大変そうです。

でも、ジャンルの異なる人たちが集まって宇宙開発に興じるというのは素晴らしいことですので、頑張ってもらいたいものです。

MFT2016メモ(6)

MFT2016で見学したものメモ

「MaBeee」


電池をIoT化して、電池で動くものすべてをスマホから制御できるようにするアイテム。




写真の中の青い電池ケースのようなものがMaBeeeです。
この電池ケースのようなものの中にBluetoothや制御回路が入っている、とのことです。
MaBeeeだけで触らせてもらいましたが、ほんとにただのケースのようで、とても軽く、この中に無線通信する回路が内蔵されているとは驚きでした。

基本的な使い方は単4電池をMaBeeeにセットして、そのMaBeeeを単3電池で動くおもちゃ等にセットします。
それだけでスマホからおもちゃを制御することができます。
実際にMaBeeeを仕込んだプラレールを走らせていましたが、スマホからはスタートストップだけでなく、傾けた角度に応じて加減速も可能でした。

IoTを代表する機器のような気がして個人的にはかなりお気に入りの製品です。

現在はWebサイトなんかを見ても、いまのところMaBeeeは単3電池サイズのみのようです。
唯一の難点が価格で、これ1つで5000円。こどもに遊ばせるのに気軽に買う値段ではないかな。

ぜひともダイソーで販売されることを期待したい。

MFT2016メモ(5)

MFT2016を見学してきたメモ(5)


「YOYOPOV」

ヨーヨーにPOV(バーサライトとも言う)を仕込んで、回すと光るというもの。
子供が大好きそうなアイテムです。

POVを知らない人は参考にこちらの動画を参照ください。
https://www.youtube.com/watch?v=Md78sOI1-r8



YOYOPOVの良いところはただ模様が出ます、というだけでなくアニメーションになっているところ(MIKUが躍る姿がPOVで表現されていました)で、楽しませてくれます。




 光っているところをデジカメで写真撮りましたがシャッタースピードの関係で一部しか表示されていないように見えますが、実際には一面に模様が表示されていました。




こちらもプロトタイプの基板がおいてあり、話を聞いたらやはり試作を繰り返してここまでこぎつけているとのことでした。しかもまだ途中で今後も改良予定とのこと。

YOYOPOVに限らず、LEDでちょっと何かを表示したり、スピーカーで音を鳴らしたりするだけなら簡単ですが、そういう機能を詰めて製品を作るには試作を繰り返してブラッシュアップする工程が必須。しかもその行程中にはいくつものハードルがあって、多くの場合は解決方法なんか教えてくれる(知っている)人がいないから試行錯誤して乗り越えるしかない。

それを乗り越えないと製品はできないようです。


MFT2016メモ(4)

MFT2016を見学してきたメモ(4)


おかたけさんのドローン


幾何形状のフレームに囲われたドローン。しかもフレームにはLEDがちりばめられていて光らせるとインテリアのような美しさ。これを夜空に飛ばしたらさぞかし素晴らしいでしょう。


この人のすごいところはLEDのフレームを作っただけでなくて、ドローンそのものも、プリント基板設計するところから何からすべてオリジナルで作っているところ。そこらへんで買ってきたドローンを光らせているだけではない。

自作のドローンといってもしっかり軽量化されていて、LEDフレームを付けた状態でたしか50g強程度。
LEDの光り方にも変化があります。



3Dプリンター使っても恐ろしいほど精密な造形するし、Makerとして尊敬する一人です。



MFT2016メモ(3)

MFT2016を見学してきたメモ(3)

「JIKKALARM」

実家の雰囲気を再現したアラームです。
MakerFaireぽい取り組みですね。

時刻になると包丁が一定のリズムで、トントントントンと動き出します。また味噌汁椀の中央に空いた穴からは湯気がモワモワとでます。まるで実家で朝ご飯が作られている情景を再現しているのです。さらに味噌汁は湯気で魅せるだけでなく、中には本物の味噌汁が仕込まれているそうで、匂いでも楽しませてくれます。

実際にこれで目覚めるのか?という質問は意味をなさないと思ったので、ただただ見て楽しんできました。
役に立つか立たないかということではなく、楽しいかどうかという視点、こういうのは大事だと思います。

MFT2016メモ(2)

MFT2016で見学したメモ(2)

「Orphe(オルフェ)」


光る靴です。



靴に仕込まれているLEDはスマホから光り方を変えられるようになっているので、その日の服に合わせた光り方をさせることができるなど、演出の幅が広がります。
元々はIndiegogoというクラウドファンディングでファンディングを成功させており、今や新宿の伊勢丹で予約販売されているようです。¥39800(税別)


ここのブースでは、完成品の展示は当然ですが、プロトタイプの展示もあり、どのように製品化されていったのかがわかるようになっていました。
初期のものを見るとコンバースのシューズにLEDテープを巻いただけ、みたいな感じで正直「私でも作れそう」という印象のものでしたが、そこからブラッシュアップされてこのような素晴らしいプロダクトができるところに関心するとともに、ダイヤの原石を見つけたら磨いて光らせることの重要性を感じました。

以下、他の光り方の写真。








おまけにIndiegogoにあった動画を張り付け。