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ものづくりに関すること。3Dプリンター、レーザーカッター、3Dスキャナー、3DCAD、RaspberryPi、Arudionoとか。

3Dプリンターで作ったパーツにナットを上手く嵌めるワザ

3Dプリンターで出力したパーツにナットを上手く嵌めたいときのワザ。

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服デザインの検討やフィギュア作成などを目的に3Dプリンター活用している方などはあまりナットを扱う機会がないかもしれませんが、機械系のものづくりされている方やメカっぽいものを出力して遊んでいる方などは必ずと言っていいほどナットを3Dプリンターで出力したパーツに嵌める機会があるのではないでしょうか。

熟練した人であれば3Dプリンターのノズル径を意識してその分オフセットしたデータを作ったり、3Dプリンターの出力設定時に微調整を行ったりするかもしれません。

ただ、慣れてない人はナットの寸法を調べてその数値のままパーツに凹みをつけたデータを作成してしまいます。そして出力後にナットが嵌らず泣くことになるのです。
私も何回泣いたことか・・・。知ってても忘れてしまうことがあったりしますから。

しかもこの調整で難しいのは、ナットが収まるようにただ大き目に凹ませとけばいいというものではなく、嵌めたら簡単にはとれないように絶妙な調整をしたい場合があること。フィラメントの素材や、ソフトの設定、ノズル径の違いなどでも影響を受けてしまうので、0.1mm単位での調整が求められます。
接着剤で固定してもよいのですが、乾くまで1日とか放置しなければならないので作業効率が落ちてしまいます。

今回は、そんな問題を簡単に解決するワザをご紹介。

「はんだごてを用意せよ」

このワザを使うためにははんだごてを用意します。
そうです。ナットをはんだごてで加熱してパーツに押し込むのです。

実際にPLAで出力したパーツで試してみます。

ナット用に凹ませた部分のクリアランスが足りず、ナットがうまく収まらない状態。

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加熱したはんだごてをあててナットを加熱します。
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はんだごてで押しつけているナットが徐々沈み込みます。

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途中からはラジオペンチも使って力を込めて押し込みました。

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綺麗に収まりました。

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これまでわざわざパーツを作り直したりしていたのがアホらしくなるほど簡単でした。
さすがに1mm単位で寸法間違えたときは厳しいかもしれませんが、微調整の範囲であればいけそうです。

また、加熱したナットを押し込むとき、あまり強くはんだごてで押し付けるとはんだごてを痛めそうなので、押し込むのはラジオペンチなど他の工具を使ったほうが良いかもしれません。

今回はPLAでしたがABSでも同じワザが使えるのではないかと期待がもてます。
さらに、ナットだけではなくネジにも使えるかも?無駄にネジ山を精密に造形しなくても気持ち小さめのストレート穴作っておいて、はんだごてで加熱したネジを押し込んでやれば十分な気がしてます。(試してはいないです)

これでちょっとした煩わしさが解消してこれからも楽しい3Dプリンターライフが送れそうです。