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PointCloud

ものづくりに関すること。3Dプリンター、レーザーカッター、3Dスキャナー、3DCAD、RaspberryPi、Arudionoとか。

3Dプリンターで作ったものを接着する方法(PLA編)

3Dprinter RepRap atom 3Dprinter atom プリント 3Dプリンター thingiverse Make

私が使用している3Dプリンターは造形スペースが120mm×120mmx100mm程度です。本来のスペックはもう少し大きいのですが、オートレベリングの機構や冷却用のファンをつけていたりする関係でこの程度が限界です。

Thingiverseなどの3Dデータサイトでダウンロードしたデータのサイズが思ったよりも大きくて私の3Dプリンターでは一発で作れない場合があります。たいていの場合はそれで諦めて手頃なサイズのものを探しますが、時にはどうしても辛抱たまらなないときがあって、何が何でも作りたい、となるわけです。そんなときには3Dデータを分割してプリントします。

また、Thingiverseなどの3Dデータサイトで面白そうなものを見つけてプリントするとき、そのままではサポート材が必要になることがあります。ただ、サポート材をつけるとどうしても出来栄えがザラザラしてイマイチになってしまうので、綺麗に造形するためには3Dデータを分割してパーツに分け、パーツごとに向きを変えてプリントすることがあります。

いずれのケースもプリントした後にパーツを接着することになりますが、3Dプリンターで作ったもの同士を接着させるのに適当な接着剤は何でしょうか?
今回はPLAで造形したパーツを接着するための接着剤として「アクリルサンデー」を使用してみたのでその使用感をレビューをしてみます。


「アクリルサンデー」とは

まずアクリルサンデーとはどんなものか見てみましょう。

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・アクリルサンデー株式会社が製造しているアクリル樹脂用接着剤

・特徴
 アクリル樹脂同士を接着する溶剤型の接着剤
 溶剤型の接着剤なので強力に接着が可能
・接着できないもの
  塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン
・揮発性が高い

小ビンに入った透明の液体です。
ハケなどで塗りたくるわけではなく、付属のスポイトのような「注入器」に移してから接着箇所に必要量だけを垂らします。

アクリル(今回はPLA)を溶かして接着するので当然強力にくっつきます。それに他の接着剤のように乾燥させるのに何時間も待つ必要がありません。ちょっとしたものなら数十秒でくっつきます。
使用方法欄には「接着部は数分で固着します。」とありますがもっと早く乾くイメージです。いずれにしろ他の接着剤よりは圧倒的に早いです。また、ベトベトしないのもメリットですね。


接着してみる

実際にアクリルサンデーを使ってPLAを接着してみます。
今回はこちらのパーツを接着します。

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これは現在作成中のバイオリンのパーツの一部です。元サイズが大きすぎたので分割してプリントしているものです。

pinshape.com

トータルで15パーツほどありますが、分割したせいで40パーツ近くになりそうです。
ボディ部分の中身は空洞なので各パーツ薄い壁同士(壁厚2mm~4mm)を接着することになります。接着面が細いので通常の接着剤だと強度に不安がありますが、アクリルサンデーならいけるのではないかと思った次第です。

それでは、接着します。えい。

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くっつきましたw。
アクリルサンデーの扱いには最初とまどいましたが、慣れれば簡単です。
乾いた後は指でぐいぐい押して、接着箇所付近をたわませても、接着面が剥がれたりしません。どうやらちゃんと一体化したようです。

接着したまわりは、アクリルサンデーがはみだすとPLAが溶けるのでつやつやして目立ってしまいますが、慣れてくればはみ出さずに接着できるかもしれません。それにどうせ後で軽くヤスってから塗装する予定なので問題ないです。
接着面はこんな感じです。

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すこしまわりに垂らしてしまったのがこちら。
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とにかく乾燥が早いので作業がはかどります。通常、写真のような3パーツだと1,2パーツ目を接着したらある程度乾くまで3パーツ目を接着できずに待ち時間が発生しますが、アクリルサンデーだと待ち時間を気にせずどんどん行けちゃいます。

ただし、アクリルサンデーの扱いに慣れる必要があるので、まずはいらない端材で練習をしてください。いきなり大物をくっつけようとすると失敗して、またパーツを造形しなおさないといけなくなると最悪です。
既に私も失敗しました。こちらです。

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さきほどのパーツと似ていますが、別のもので、これは右下のパーツを接着する際にずれてしまって上のパーツとの間に隙間ができてしまいました。
拡大したものがこちら。もうどうにもならないのでパテでも使って埋めようかと考えてます。

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この失敗はアクリルサンデーを先に垂らしてからあわてて接着させたのが主な原因です。
この失敗の後からは、まず先に位置合わせをしてテープやクリップで仮止めをした状態でアクリルサンデーを垂らすようにしてます。

まとめ

アクリルサンデーの取り扱いは気を付ける必要がありますが、速乾性、接着の強度ともにその能力はなかなかのものです。

もし、PLAで造形しているのであれば、他の接着剤とともに用意しておいてもよいでしょう。