ノートPCを自作する(10) トラックパッド
ノートPC自作プロジェクト トラックパッド編
結論から言うと失敗。
経過は以下のとおり。
やりたかったことは、ibookから取り出したトラックパッドをRaspberryPiで使えるようにすること。
ネットで調べてみると数は少ないがいくつか類似の事例はみつかる。
ジャンクのトラックパッドをUSB接続のトラックパッドとして再生している例が。
http://blog.hawkwood.com/archives/743
https://gm7add9.wordpress.com/2014/06/08/macbook-trackpad-usb-mod/
http://bounav.free.fr/wp/?p=176
要は、MacBookなんかではトラックパッド部分のI/Fにサイプレス社のUSBインターフェース内蔵PSoC「CY8C24794」などが使われており、内部的にUSBで接続されている。だから、そのICからUSBに使われている4本の線を引き出してUSBコネクタを付けてあげればUSBデバイスとして使えるようになるということ。
今回ibookから取り出したトラックパッドにもPSoC「CY8C24794」が使われている。
これなら簡単にできそうだとタカをくくって取り掛かった。
1 データシートから必要なピンの特定
「CY8C24794」のデータシートを調べてUSBに使っているピンを特定。
データシート: CY8C24094, CY8C24794, CY8C24894 and ... - Cypress
USBに使われているのは以下の4本
19 Power VSS Ground connection
20 USB D+
21 USB D–
22 Power VDD Supply voltage
2 線を引き出すポイントを決める。
表面実装されているICの足から線を引き出すのは至難の業と思われたので、その周辺ではんだ付けが比較的容易にできそうなところを調べる。
金色のスポット(テストポイント?)が各ピンと導通できているようなのでそこを利用する。
3 USBケーブルをはんだ付け
引出しポイントが見つかったらUSBケーブルを接続する。
ちなみにUSBケーブルはジャンクで購入していたUSBマウスのケーブルをちょん切って使っている。
①最初に軽くポイントにはんだを盛る。
②ケーブルを盛ったはんだの上に載せてその上から半田ごてを押し当てる。
③はんだが溶けてケーブルが接続される。
これだけで加工は完了。
作業も順調に進みこれであとはPCにつないで動作確認、というところで「そういえばドライバー?」
ソフトウェアのことを一切忘れていた。
RaspberryPiとWin7のPCにつないでみたが動作せず。
ネット上でWin7用のドライバーは見つかるものの、対応しているトラックパッドはMacBookAirやMacBookProのもののみ。ibookのトラックパッドはサポート対象外。古すぎるのか。
TrackPad++
Linux用のドライバーも見つからず。
冒頭で参考にあげた各サイトはよく見るとMacで利用している様子。だからドライバー気にしてない。
せめて1台Macがあれば動作確認だけはできたのに、それもかなわず断念。
RaspberryPiでトラックパッドを動かすためにはどうすればよいのか。
自分でドライバーを作るしかないのか。
Pi-Topでは実現できている。これもドライバーを自作しているのか不明。
ノートPCにおいてトラックパッドとマウスでは使い勝手や携帯性に差があるのでなんとかトラックパッドにしたいが現時点ではそお道のりは長いものになりそうなのでいったん保留にして先へ進む。