PointCloud

ものづくりに関すること。3Dプリンターとその関連ソフトやツールのこと。

MENU

「PINEBOOK」 64ビットARMコアを搭載したノートブック

PINE64というARMのコアを乗せたシングルボードコンピューターを開発したチームが今度はPINE64を搭載したノートブック「PINEBOOK」を発表しました。


PINEBOOK

 



このノートブックの特徴
クアッドコア64bitプロセッサー
・軽い
・フルサイズキーボード
・マルチタッチタッチパッド

・フロントカメラは1.2メガピクセル
・バッテリーは10000mAHのリチウムポリマー

・サイドにMINI HDMI ポート ×1
・Micro SDカードスロット ×1

当然、USB端子(左右に各1)もありますし、ヘッドホンジャックもあります。
ネットワークは無線のみですが、WiFi802.11bgnとBluetooth4.0に対応。有線LAN端子はありません。

ディスプレイサイズが異なる11.6インチと14インチの2サイズ展開をしております。

そして、なんといってもこれだけの機能を有しているのに、
 11.6インチタイプ:$89
 14インチタイプ:$99
という破格な値段。

恐ろしいですね。普通に考えるとこんなスペックを乗せていても実際にはショぼいノートパソコンが届きそうなものですが、最近のシングルボード界隈の状況を見ていると上記スペックを満たした上で使い勝手がよいノートパソコンをこの価格で実現するのも十分可能なんだろうと感じます。それこそ、プロセッサーのスペックを少し落とせば$5でシングルボードが手に入る状況ですから。(とはいってもこの価格は驚き)


このPINEBOOK、もともとシングルボードで販売していたA64やA64+を単純に内蔵させた、というわけではなさそうです。

A64やA64+は有線LANのコネクタを持っていて、無線LANはオプションボードが必要でした。
PINEBOOKは逆に有線LANを捨てて、無線LANBluetoothに対応しています。

映像出力についても、スペック上は詳細の記載がなく、ディスプレイ情報のIPS LCD(1280 x 720)とだけ書いてあります。
A64やA64+はハードウェア情報にGPUのことが書かれており、4K(3840 x 2160)に対応していたのですが、もしかするとノートパソコンとして使う前提でスペックを落としているかもしれません。外部映像出力(MINI HDMIポート)があるのでそのために維持しているとありがたいのですが。

唯一、ネックなのは(シングルボード全体に言えることですが)、OSにはPINE用のOSを使うということですね。
wikiをみると以下の種類が記載されています。
 

Linuxは知っている人は知っていますが、一般の人にはなじみがないです。Androidは聞いたことあるでしょうけど、ノートパソコンでAndroidとなると?かもしれません。いずれにしろ自分でプリンターの設定やネットワークの設定をするにもなじみのないOSなので苦労しそうですね。トラブッたときの情報もなかなか調べるの大変そうです。
ちなみに、開発チームはこの製品の対象には学生やメイカーを考えているようです。

既に販売されているRaspberryPiを搭載したノートパソコン「Pi-Top」に引き続き、とても興味深い製品であることは間違いないです。PINEBOOKはまだ購入ができないじょうたいですが、もし販売開始されたら1台お試しで購入したいと思います。