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ものづくりに関すること。3Dプリンターとその関連ソフトやツールのこと。

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ノートPCを自作する(26) Panelook

ノートPC自作プロジェクト
RaspbeerryPiをメインにしてオリジナルのノートパソコンを自作しようとしている取り組みです.

 
 
前回ご紹介したHDMI→LVDS変換基板にLP121X04という液晶パネルを組み合わせて今後使っていきます。
LP121X04という液晶パネルはibookG4から取り外した液晶パネルで、1024x768という低スペックな液晶です。ジャンク品として入手も不可能ではないので、数セット作るのに必要数は確保できる見込みです。
 
このパネル、バックライトにはCCFL管を使っているのですが、一般的にCCFL管を点灯させるにはインバーターで結構な高電圧(数百V)を作る必要があり、これは組み立てキットとして将来的に頒布することを想定しているものとして安全性的にどうなのかな、と思ったりするわけです。
 
初期段階はともかく、ゆくゆくはLEDバックライトに移行してくことを想定しておかないと。
そのほうが、安全性、消費電力、サイズ(厚み)とさまざまな面でメリットがあります。唯一、デメリットはコストと想定。
 
そこで、LEDバックライトのパネルを探すのに便利なサイトを1つメモ
 
 
 
このサイトで必要なスペックの液晶パネルを簡単に探すことができます。
 
 

ノートPCを自作する(25) HDMI→LVDS変換基板

ノートPC自作プロジェクト
RaspbeerryPiをメインにしてオリジナルのノートパソコンを自作しようとしている取り組みです。


オリジナルのHDMI→LVDS変換基板がついに完成ました。




これまでは同類の商品をAliExpressやebayから¥3000前後で購入していました。
設定用のスイッチ基板や液晶パネル用のインバーターがついていたりして悪くない商品でしたが、VGA入力用の端子やコンポジットの端子など不要なものも多く、サイズがやや大きいのでノートパソコンの筐体に収めるのにやや不満がありました。

そこで、今年5月頃にCrowdWorksで募集をかけてオリジナルの基板作成を依頼しました。
とにかく、小さく、シンプルなものを。

何人か手を挙げてくれた人がいましたがその中の一人に依頼。ありがたいことにとても柔軟に対応してくれてスキルも十分な相手でした。試作後に問題が発生して解決に時間を多少要したため、今月納品となりましたが、完成品はまさに望み通りのもの。
簡単な仕様は以下の通り
・1Ch 18bit LVDS(20pin)
・解像度1400×1050未満
・映像入力はHDMIのみ対応
・基板サイズ55mm×41mm
・5V電源で動作
・RaspberryPiへの給電が可能
 
 


RaspberryPi2と比べてもこの大きさ。
ある程度作りたい内容を的確に伝えられれば、こんなものまで個人がそこそこの費用で作れる時代だということが素晴らしい。
 

ただし、1発目なので、当然完璧とまではいかず。
・対応する液晶パネルのスペックが限られる。
・ケースにマウントするためのホールがない。
といった気になる点もあるのでこれから自分で改良していこうかというところです。

また、他にも用意すべきものがあるので、これから年末に向けて真面目に取り組む必要あり。
・設定用のスイッチ基板、液晶パネル用のインバーターは別途用意。
・オーディオの機能を積まなかったので、RaspberryPiのイヤホン出力を受けるアンプ回路を用意
・5V3A級のACアダプターを用意



MFT2016メモ(11)

MFT2016で見学してきたメモ

「PCN Ichigo Jam」
 



子供向けのBASICプログラミング専用パソコン「Ichigo Jam」を販売している団体。
今回MFTに運んだ目的の一つとしてこのIchigoJamの入手がありました。RaspberryPiの代わりにこれを搭載したノートパソコンを作ってみたかったのです。
会場入ってすぐのところにブースがあったのでとりあえず商品を確認しながら担当のかたと雑談をしてIchigoJamについて情報を得る。
想定外だったのはキーボードがPS/2対応のものしか使えないとのこと。基板上にはUSBコネクタあるのに、PS/2→USB変換して使うんだと。ちょっと残念ですが、USB用のIC分のコストダウンを意識しているということなのでしょうがない。
また、映像出力もコンポジットのみ。仕方ない。
 
Ichigo Jamは完成品と自分ではんだ付けするキットが販売されていたので、キットのほうを購入しました。
MFTから1か月経つのでそろそろ組み立てようかなと思って先日半田ごてを握りました。部品点数が少なく1時間もかからないうちに組み立て完成。




とりいそぎ、RaspberryPi搭載しているノートパソコンをIchigoJamに乗せ換え。
電源投入して映像入力をHDMI→AV1と切り替えるとIchigoJamの画面が映りました。

ノートPCの画面は暫定的にipadのジャンク品を流用しているので仮ですが、ちゃんと映りました。

 

 
写真に写っているキーボードはPS/2対応ではないので、未接続。ということでここから試しに何か作ってみたかったけど手も足も出ませんでした。
 
ソフトウェアに関しては主に自分でゲームなどをコーディングするらしいのですが、Basicやったことない人にできるのかな?と正直思っていたところ、ちゃんと用意されていました。
IchigoJamのキットのそばに、まるでファミコンのカセットのようなパッケージがずらりと並べられていて、何かと聞いてみたら箱の中にはコードが書かれた紙が入っていて、この紙に書かれたコードを入力するだけでパッケージにあるようなゲームが作れるとのこと。すばらしい。
 
※画像はPCNのWebサイトから借用


 
プログラミングを学ぶための教材の一つとして選択肢に入れてもよいかと思います。
 

 
 
 

MFT2016メモ(10)

MFT2016で見学してきたメモ

「or-ita」
http://or-ita.me/

ダンボールに折り目をつける手工具です。

ダンボール工作をする人には大活躍するのは間違いないです。
 
 
前々からダンボールを自由に加工できるツールが欲しくていろいろ探していて、これを見たときにはオォっと思いました。実際に試してみたけど結構自由にミシン目をつけて折り曲げることができます。
折り曲げに関してはこれ以上のツールは見たことないです。すばらしい、と思いました。
 
ダンボールで工作したり、ネットでモノを販売したときに発送する箱を作るのにもこれでダンボールを折ってジャストサイズにできそうです。
 
このツールの肝は歯車状の刃先なんですけど、これは販売している人が一つ一つ手作りいているらしいです。
現在2014セットを限定で販売しているようですが、1セットが6940円。そこそこの値段しますが、話を聞くと決して儲けようとしている価格ではないな、と。それだけの労力はかけて作っているようです。
 
ただ、購入する側からするともう少し安い方が手が出しやすい。これを買ってどれだけの頻度で使用するのか、使うときには大活躍するのは間違いないけど、毎日ダンボール工作するわけではないしなとかつい考えてしまい、その場で購入するのは見送ってしまいました。あと、できれば私はダンボールを綺麗に自在にカットできるツールが欲しかった。
 
 
生活の中でダンボールを多々扱う人には大変便利な道具なのでお勧めします。
or-itaは刃物を販売するという特性上、オンラインショップで手軽に販売ということはしてないようなので、WEBサイトから連絡をとって購入するようです。
 
 

MFT2016メモ(9)

MFT2016で見学してきたメモ

大名行列

チェーンに取り付けられた一行が練り歩くというもの。


前を通りかかった時に少し気にしてたら、「だまされたと思って低いところから見て」と声をかけられて見学。
技術的にどうのこうのではなく、アイディアですね。
ここの出展者は親子で参加していて、お子さんのほうのアイディアなのかな。

子供がアイディア出して、実現するのに親が技術的にフォローする、というのは我が家の目指すところでもあります。




MFT2016メモ(8)

 MFT2016で見学してきたメモ

「3Dプリンター関係」

 
    ※写真はBotFeeder 



今年も3Dプリンター関連の展示がありました。

RepRapCommunityJapan、Genkei、AFINIA、インタービジネスブリッジ合同会社(MAESTRO)、BotFeederなど


私が愛用している3Dプリンターの生みの親。今回展示していたのは大型のTitanという3Dプリンターでした。半年ほど前にGenkeiさんオフィスで見たものからまた進化していました。いまやヘッド部分を自動で交換できるシステムになっているとのこと。
 
このブースではフィラメントの新素材も展示していて、「記憶形状フィラメント」を実演していました。このフィラメントでプリントされたものをお湯50~60℃につけると柔らかくなって変形が可能。またお湯につけると元の形状に戻るというもの。
サンプルをいただいてきました。


 
 
カロンシリーズというきれいなパステルカラーのフィラメントが印象的で、3Dプリンター本体もデルタタイプの機種の取扱いがあるようです。
ブースには日本語通じる方が少なく、基本英語での会話だったため、あまり詳しいことは聞けなかったですが、展示されていた造形物を見ると、3Dプリンターの性能によるものなのか、自慢のフィラメントによるものなのかはよくわかりませんでしたが、精巧にできていてきれいでした。




ここでもサンプルにグリーン系のフィラメントをいただきました。たぶん、マカロングリーンです。
 
後日、お試しでプリントしてみましたが悪くないです。ブリッジもきれいに決まるのでむしろ使いやすそうです。
WEBショップを覗くと1kgで35ドル(送料別)とありましたが、国内のアマゾンでは1kgで5900円でした。

 
 
 
 
 

MFT2016メモ(7)

MFT2016で見学してきたメモ


会場の一角に宇宙関連の展示が集められておりました。
その中の
「リーマンサットプロジェクト」


※写真はリーマンサットプロジェクトのHPから引用


リーマンサットプロジェクト。その名のとおり(サラ)リーマンによる宇宙プロジェクト。
趣味=宇宙開発な人たちが集まっているサークルのようなもの?みたいです。

個人的に宇宙は嫌いではないけどそれほど興味がある分野ではないけど、聞きたかったことが一つ。
「宇宙に飛ばす機械は地上で使う機械と何か違うのか?」

その質問をリーマンの人にぶつけてみたところ以下の回答をもらいました。
リーマン「宇宙対応の部品を使っている」

そこで、私
「何をもって宇宙対応と言うのか?」

リーマン「その部品が宇宙に行っても問題なければ宇宙対応と言える」

私「実績があるかどうかということか?」

リーマン「そういうこと」

これを聞くまでは宇宙対応と言うのはスペック的なもので、カタログ値から読み取るものだと思ってました。それが実は「宇宙に行ったことあります」という称号的なものだとは。
一般の部品でも安全率大目に見ておけば大丈夫だと思っても、実際には打ち上げてみないとOKかどうかはわからないのですね。しかも「○○社の部品を使ってます」と言って失敗したときのイメージがよくないので、メーカーから部品の使用に関して難色をしめされることもあるとか。大変そうです。

でも、ジャンルの異なる人たちが集まって宇宙開発に興じるというのは素晴らしいことですので、頑張ってもらいたいものです。